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ケーブルハーネス特集 〜 千年エンジニアリング株式会社

この記事は2011年6月から2012年12月にかけて掲載したものを再掲しました。記事の内容は当時のまま掲載しています。

この記事は、弊社で取り扱っている数多い商品の中から、ケーブルハーネスについて紹介します。ケーブルハーネスと言っても種類は多岐に渡ります。

第5回 海外進出の思い出( 2010/11 公開 ・・・ 2018/03 再掲載)

ほぼ、1月1更新の5回目です。川原です。全6回を予定しております。
このページでは、電気・電子機器の血管とも称されるケーブルハーネスの事について紹介いたします。皆様のケーブルハーネスについての知識の一助になれば良いなと思います。
ご意見ご感想も問合せフォームからお願いします。
今回も、いつも困った時には何とかしてくれる、千年エンジニアリングの岡本さんをアドバイザーとしてお呼びしております。

川原 ( 以下 : 川 ) こんにちは、岡本さん。

岡本 ( 以下 : 岡 ) こんにちは。川原さん。ちょっと電話を一本よろしいですか?

お忙しそうですね。ごゆっくりどうぞ。

( 電話が終わって )

あれ、岡本さんは流行のスマートフォンを使われていますね。僕も買ってみたのですが、いまいち何に使ったら良いか分からなくて。

岡:僕は手帳代わりに、仕事の予定を携帯電話で管理するようになりました。あと、インターネットでの調べ物をPCと同じ様に出来るのは便利ですよね。川原さんはどんな使い方をしています?

2件目の居酒屋をインターネットで探して、現在位置と目的地を地図で表示したり、ゲームで暇をつぶしたりしています。

岡:充分に使いこなしていますよ。それで良いじゃないですか。

でも、まだ他に役に立つ使い方があると思います。全ての機能を活かしていないと、設計した人に失礼だと思います。

岡:まぁ、気長に2年間は同じものを使い続けないといけないのですから。
川 : それもそうですね。 さて、本題に入りましょうか。

それもそうですね。 さて、本題に入りましょうか。

岡:前回の予告では印象に残っている話でしたか。少し長くなりますが中国で物作りを始めた時の話でもしましょうか。

いいですね。まずは何がきっかけで、海外で物作りをしようと思い立ったのですか?

岡:最初は1990年頃の話になります。ちょうど、今の様なひどい円高があり、その時は短い期間で元に戻ったのですが、これからはどんどん安い海外製品が輸入されて、日本製品の価格競争力が低下すると予想される様になりました。そういった環境で、今までのやり方では我々の商品も売れなくなるだろうと不安が生まれました。

為替変動で、急に海外の競合製品が2割引で手に入る状況になったら、製造現場の効率改善では対抗しきれないですよね。

岡:そこで為替リスクを軽減するために、海外の工場を検討しました。
更に他社の情報なども収集しますと、中国は人件費も安いし日系の企業も進出し始めているという事で、中国の青島(チンタオ)に絞り込みました。投資して工場建設と言うのも検討しましたが、そうなると固定費も必要になり景気の影響を受けやすくなります。それは、我々の規模だと大変に厳しいので、生産委託の形でスタートさせました。

いよいよ中国での生産を開始したと。

岡: しかし、この時は生産された物の不良が多かったです。多すぎて日本の検査工数を考えると、逆に日本の工場で生産するよりも高くなってしまいました。これは、時期尚早だったと考え直して撤退をしました。

川:え、撤退してしまいましたよ。

岡: 1回目から成功したと思ったら大間違いですよ。
次に、大手電線メーカと当社で組みまして海外生産を始めました。場所はインドネシアでした。

川:次は大手と組んでの海外進出ですか。なんか上手く行きそうですね。

岡: それが、定期的にデモが発生するお国柄でして、しかも、ちょうど邦人も殺害される事件もありまして、電線メーカの方が現地へ行くのを拒否し始めました。そうなると、バックアップを受ける事が出来なくなりましたので、1社で堪える事も出来ずに撤退しました。

川: 2回目も上手く行かなかったと。3度目の正直は、どうやって成功に結びつけたのですか?

岡: 別に大した事は無いのですが、この頃には日本企業で進出している企業も多くなり、情報も最初に比べたら入手しやすくなりました。物作りの文化も芽生えて初めて、以前ほど不良品が出る数が減っていました。

川: 意外とすんなりと行ったと。

岡: いや、すんなりとでは無いです。既に人件費の安い中国で物を作らないと国内企業とも競争できなくなってきている事の方が大きいと思います。いろいろ問題はありますが何とかしないといけない状況になっています。

川: 選択の余地が無かったと。

岡: そでも、一工夫していまして、お金の流れは台湾企業を通しています。これは商習慣が日本のそれに近い事と中国に対して交渉力を持つ為です。

川: 中国の経理は、支払を遅らせるのが優秀だと聞きました。逆に期日どおりに支払うのは無能だと。

岡: そうらしいですね。台湾企業はそう言った事は余り無いのでパートナーとして選択しました。

川: 過去の経験からでた知恵ですね。そう考えると、最初に中国で生産委託した経験は無駄では無かったと言うことですね。

岡: はい、これからも過去の経験を元に、低価格かつ高品質な商品を安定して生産できる様に努力していきます。

川: しかし、20年も前に生産委託できる工場を見つけられたのは凄いですね。

岡: 弊社社長の人脈ですね。社長が前に勤めていた会社の繋がりと聞いています。そのおかけで、いろいろな企業の紹介を受けますよ。最近だとKaiWinというところですが、前回のUSB3.0を含めて本当に色々なPC周辺のケーブルを取り扱っています。

川: Webを見ると、ちらほらと日本では見かけないようなデザインの物があって面白いですね。

岡: ご興味のある方は是非問合せて欲しいですね。

川: 次回は、いよいよ最終回を予定しております。なにかあります?

岡: 我々のこれからの方向性と言いますか、業界に対する展望を説明したいと思います。メトロ電気さんにも、その辺を理解して欲しいですからね。

川: では、また次回もよろしくお願い致します。

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