
水晶振動子 〜 九州電通株式会社様
この記事は、通信販売にて取り扱いしている水晶振動子について紹介いたします。
九州電通株式会社
所在地 ( 本社 ) : 長崎県大村市福重町 340
TEL : 0957 - 55 - 8877 / FAX : 0957 - 27 - 4018
URL : http://www.kdk-group.co.jp/02japanese/j_home.html
第3回 会社と業界について( 1/2 )( 2013/4 公開 )
川原 ( 以下:川 ) 前回に引き続き九州電通の佐藤営業部長にお話を伺います。
佐藤 ( 以下:佐 ) どうもこんにちは。
川:前回は、水晶の結晶について伺いました。今回は御社と水晶業界全般についての予定でしたね?
佐:そうです。まずは弊社について説明しましょう。
= 九州電通の自己紹介をお願いします =
川:それでは、今回もよろしくお願いします。
佐:こちらこそよろしくお願いいたします。
川:いきなりの質問ですが、社名が九州電通と言うぐらいですから、九州の会社なのですか?
佐:はい、九州の長崎県大村市に本社事務所と工場があります。国内だと、あとは東京営業所になります。ちなみに名前の後ろ半分の「**」ですが、広告代理店の某社とは全く無関係です。
川:わざわざ言わないと連想できないのに、言ってしまうのですね。確かに似ていますが。国内の拠点はこの2拠点ですか?
佐:はい、あとは海外の拠点になります。海外は中国の呉江 ( ウージャン ) 工場と上海営業所の2箇所です。合計で4箇所の拠点があります。詳しい住所等は弊社のWebページを見てください。
川:上海の位置はだいたいわかりますけど、呉江は初めて聞きました。どのあたりにあるのですか?
佐:上海の西に 100kmぐらい行ったところです。ちなみに、呉江のアルファベット表記は、Wujiangになります。インターネットで検索するときに役立ちますよ。北京もペキンでなく、アルファベット表記で Beijingと表記されることが多くなりましたね。
川:色々な呼び方を知っていれば調べる時に便利ですね。その呉江は、地図で見ると上海の近くなのですね。
佐:ちなみに、大村にある長崎空港から上海までは 約800km、東京までは 950km。つまり、長崎・大村からは上海より東京の方が遠い所にあります。同じ国内でも東京までの距離の方があるとは変な感じがしませんか?
川:確かにそうですね、さらに中国まで含めると九州が真ん中にあって交通の便が良さそうですね!!
= なぜに大村? =
川:ところで、なぜ長崎県大村に本社工場があるのですか?
佐:もちろん、中国市場の隆盛を予見して東京と上海の中間地点に建てました。
川: 高度成長期の日本が伸び盛りだった 40年前にそんな事を実行したとは相当に先見の明がおありですね。
佐:いや、冗談ですよ。少しは思っていたかもしれませんが。
上図 九州電通 本社工場
川:そうですよね。長崎は坂の町と言うイメージがあって、平らな土地が少なく工場の建設には不向きな感じがします。
佐:水晶振動子の工場は広大な土地を用意する必要がありません。綺麗な水と空気があれば問題ないです。さらに製品がとても小さいので輸送コストをあまり気にしなくてよいのがポイントです。輸送に気を使う必要がないため、お客さんの工場の近くにいる必要もありません。あえて言うなら飛行場が近くにあった方が、人と物の輸送に便利ですね。 と言うわけで本社は長崎空港から約15分のところにあります。
川:原料をブラジルなど海外から持ってくることを考えると空港の近くが良いですね。でも、なぜ九州の長崎県なのかを説明してないのでは?
= 水晶とトラック運転手 =
佐:はい、それには弊社の沿革から説明する必要があります。
弊社は、40年前に日興電子と言う会社の長崎工場として設立され、その時点では、東京にある会社の長崎工場でした。
川:今は、大村工場が本社ですから、何か出来事があったのですね。
佐:すこし長い話になりますが
1970年代、アメリカのトラック運転手の間で話す CB ( Citize ns' Band ) というのが流行りました。トラックの運転手同士で情報交換などに重宝がられていました。長距離を一人で運転するのは寂しいですね。まぁ、その時に使用されていた CB無線機が周波数の切り替えごとに水晶ごと切り替えるタイプのものでした。それで1台に複数の水晶振動子が使用されていました。
佐:しかも、当時は水晶振動子も、かなり高価でしたから、CBブームに伴い業界全体で売り上げを急速に伸ばしたのです。いやーいい時代でした。しかしながら、あっと言う間に技術が進歩しまして、一つの水晶振動子から複数の周波数が取り出せるようになりました。これを PLL技術と言いますが、そうなると急激に売り上げを減らしてしまって、この業界どこの会社も廃業の危機に陥りました。
川:山あり谷ありの谷に差し掛かって、どうやって乗り越えたのですか?
佐:長崎工場は本体の日興電子から分社化しました。工場独自で営業活動をして販売先を増やすことになりました。ここで九州電通の誕生となったわけです。この時点で大村の工場が本社機能も持つこととなりました。
川:そんな出来事から、九州電通が誕生したわけですね。
= そこからの教訓 =
佐:そうです。水晶業界は、新しい電子機器が生まれると売り上げが増えますが、すぐに技術革新で使用量が減ることを経験しています。今の業界はスマートフォンの需要が大きな割合を占めていますが、これも1台に付き数個の水晶振動子を使用しているからなのです。それが1台に付き1-2個になる日もあるかも知れません。そうなるとまた冬の時代が来ると思います。
佐:またこの分野の激しい競争は、数十社が二社にもなった電卓メーカーの歴史と類似していると考えています。それもあり、弊社はスマートフォンではなく、その他の少量多品種向けに注力しています。半導体に例えるなら、スマートフォン用はメモリであり、弊社製品はロジック回路みたいなものです。
川:成り立ちが成り立ちですから不況には強そうな会社ですね。
佐:話は戻りますけど、大村は良い所ですよ。長崎も歴史のある街なので、ぜひいらして下さい。
川:機会があれば伺いたいですね。
=工場の中=
佐:所在地だけじゃなくて、工場の中身も聞いてくださいよ。
川:おお、そうですね。中身のほうが大事ですね。
佐:こちらが工場内の写真になります。綺麗でしょ。
川:クリーンルーム内で作業していられるのですね。クラスは 100ぐらいでしょうか?
佐:ええ、それぐらいだと思います。清浄度については大変に気を使っています。歩留まりに影響しますからね。
川:写真から察するに、整理整頓も行き届いていますし品質面は優秀そうな気がします。
佐:そのあたりは、ご期待いただけると思いますよ。



=なぜに呉江市?=
川:国内工場はお聞きしましたが、呉江工場の事も教えてください。上海は交通の便が良いのは分かりますが、中国の呉江に工場設立の理由はあるのですか?
佐:開発区で工場設立の立地条件が整っており、またこの辺りは無錫/蘇州/杭州/上海と大規模な工業地帯の中で、ビジネス・チャンスも多いためです。上海空港のそばに工場を作る事もできませんからね。呉江も良い所ですよ。
川:こちらも機会があれば是非に伺いたいですね。
=中国は面白いですか?=
川:佐藤さんは、中国の方と頻繁にコミュニケーションをとると思いますが、どんな所に気を配っていますか?また、中国の方はどんな感じですか?
佐:中国人とは文化が違うので、そこには気を付けています。物の考え方が異なるわけですから。まず驚いたのは、初対面の挨拶でも年齢と給料を聞くのは、当たり前だと言う事です。ですので、ワーカーは誰がいくらの給料かと言うことを詳しく知っています。日本では、同期の給料も良く知らないでしょ?
川:確かに、日本では年齢は聞いたりもしますが給料については見知った仲間内でも教えたりしないですね。
佐:なので、同じ仕事をしている人には同じ給料でないといけません。期待のできる人材に、給料面で優遇する場合は気を使う必要があります。周りと不公平にならない様に工夫します。また、自分の技術を高く買ってくれるところにすぐ転職します。仕事を覚えた頃に転職するので、なかなか人の管理が難しいです。
佐:利権のある仕事についた時は、逆に転職しなくなります。利権とは役得があると言う事です。中国人は稼げる時に稼げる手段で稼ぎます。役人をみて下さい。地位を利用して、給料以外の収入源がたくさんありそうではないですか。実際、そう言う人が少なくありません。陰でせっせと私腹を肥やす一方、万一に備えて家族や資産をひと足先に国外に送り出している汚職官僚を指す「裸官」と言う言葉があるくらいです。日本とは倫理観が異なります。
川:確かに、違うということを意識しないといけないでしょうね。日本人には、言わなくても相手が分かってくれると言う考え方がありますが、これは同じ教育で育っていないと通用しない感じがします。
佐:我々が 1980-2000年代に経験した社会変化を経ることなく一足飛びに生活環境が変化しています。家に電話がなかったのに携帯電話、フィルム写真機を持った事がなかったのにデジカメとか、一世代飛び越しています。その新しい変化をどんどん吸収して前に進むエネルギーは凄まじいの一言ですね。
川:我々も負けないように、エネルギッシュに頑張らないといけませんね。
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