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ニデックコンポーネンツ株式会社 〜 スイッチ

この記事は、弊社で取り扱っている商品の中から、通信販売でご提供しているコパル電子商品について紹介いたします。

ニデックコンポーネンツ株式会社

  取扱製品:スイッチ、センサ、アクチュエータなど

  ホームページ: https://www.nidec-copal-electronics.com/j/

第2回 スイッチ( 2018/09 公開 )

 

川原 ( 以下:川 ) 第2回も引き続きよろしくお願いします。

芝原(以下、芝) よろしくお願いいたします。

川:さて、今回はスイッチです。商品詳細の載った厚いカタログもありますが…

芝:ダイジェストカタログもございます。写真だけのカタログですが、商品が一覧で確認できる資料になります。

川:スイッチは種類が多いですね。DIPスイッチ、押ボタンスイッチ、検出スイッチ、ロッカースイッチ、トグルスイッチ、スライドスイッチ、ロータリースイッチ、キースイッチ、トリガースイッチと沢山ラインナップされていますね。 大きく分類すると、基板に取り付けるか、パネルに取り付けるかに分かれている様に見えます。

芝:そうです。沢山の種類がありますが、パネル取り付けタイプの大きいスイッチは減少傾向で、基板に取り付けるタイプに置き換わっています。代表的な例ですと、電源スイッチは、以前はロッカースイッチがメインだったのが、現在はタクトスイッチに置き換わっていることが多いですね。

川:タクトスイッチですとAC(交流)をON/OFF切り替えするには定格が足りないと思うのですが。

芝:タクトスイッチを使用する場合、ACは常時入りっ放しで、休止状態と運転状態の切り替えをする方法で、ロッカースイッチとは用途が異なります。

川:電源も休止状態だと、熱くならないですものね。ああ、それでスイッチ付きのACタップが売っているのですね。納得です。

芝:そうです。電源を入れっ放しにできるのは、保護回路の信頼性が上がってきたことが大きいと思います。また発熱が少ないためファンもいらなくなりました。全ては製品原価を下げるための工夫になります。ロッカースイッチよりもタクトスイッチの方が安いですからね。 さらに最近は、デザインの自由度が高いため、タッチパネルに置き換わる事例も増えています。物理的なスイッチは、だんだんと需要が減ってきているのかもしれませんね。

川:それでも無くなりはしないですよね。

芝:そうですね。ロータリーコードスイッチやDIPスライドスイッチは好調です。 設定用スイッチとして基板に実装されています。最近のトピックは、中国の内需向けエアコンでしょうか。国策で省エネ型のエアコンの導入等が決まりますので、そうすると受注も急に増加します。

川:基板を全機種共通にして、DIPスイッチで機種を分けるとかありそうですね。

芝:他に国内ですと、エレベータで使用されることが多いでしょうか。最近のエレベータは、人を効率的に運ぶためにセンサや基板を接続してAIで判断をしています。そのため基板の数も増えます。大きなビルになると数十万個のDIPスイッチを使用したりします。

川:基板を繋げると、それぞれに番地を振らないといけませんから使用することが 増えそうですね。IoTでも量産化が進むとDIPスイッチの需要は増えそうです。

芝:その他ですと、アミューズメント向けで、LTM3タイプ  [写真.1]  の押ボタンスイッチがスロットのコインを払い出す用途として使用されています。あとは、蓋や扉が開く機構部分で開閉を感知するためにCF-DAタイプ [写真.2] の検出スイッチが使用された事例もあります。

川:なるほど。

芝:あとは、無線機向けでロータリースイッチがあります。周波数を変更する用途で使用します。プリセット値があり、それにカチカチと同じグループで合せて使用します。

 

写真1 LMT3

 

写真2 CF-DA

川:それもデジタル化の流れで消えて行くのでしょうか。

芝:その傾向はありますが、人の手に触れるところは、昔ながらの操作感を求めるお客様もいらっしゃいます。

川:それもそうですね。

芝:しかし、新規採用はデザインの自由度でタッチセンサに優位性があり、物理スイッチは減少の一途ですね。物理スイッチとタッチセンサの競業になっていくと思われます。

川:弊社としましては、物理スイッチにはまだまだ頑張ってほしいところです。

芝:設計者様向けのサービスとして、当社のwebページで2D,3DCADがダウンロード出来る様に整備を進めています。

川:まだ掲載していないものがありましたら、弊社へお問い合わせください。
物理スイッチに関して、使用上の注意点はありますか。

芝:スイッチの寿命は突然きます。接触子が摩耗しオープン状態 (*1)で故障することが多いです。
*1・オープン状態 : スイッチがOFFになったまま、ONにならないこと。断線状態。

川:早めのメンテナンスが重要ということですね。 その他、御社でのスイッチに関するトピックはございますか。

芝:フジソクとの合併(2013年)を経て、タッチセンサとの競争のために類似型式を絞る可能性はあります。

川:COPAL製品と旧フジソク製品で似たような製品があったりしますからね。 今回は、ありがとうございました。 次回は、センサ・エンコーダについてお伺いします。

芝:ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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