
センサー特集
この記事は、弊社で取り扱っている商品の中から、センサーについて紹介いたします。
第6回 フォト・マイクロセンサー( 2025/9 公開 )
川原 お久しぶりです!コロナ禍で中断しておりましたセンサーコラムを再開します。しばらく間が空きましたが、オムロンのセンサー製品ラインナップも新しくなっている部分があります。コラム内で触れる製品情報も、予告なく変更される可能性がある点、あらかじめご了承ください。
さて、今回ご紹介するのは「フォト・マイクロセンサー」です。このセンサーは、物体の有無を光の力で検出する、非常に便利なセンサーです。大きく分けて「透過型」と「反射型」の2種類があります。
透過型フォト・マイクロセンサー:光を遮って検出!
まずは「透過型」から見ていきましょう。
このセンサーは、**光を出す部分(発光部)と光を受け取る部分(受光部)**が向かい合うように配置されています。ちょうど門のように構えているイメージです。この発光部と受光部の間に物体が入り込み、光が遮られることで、「ここに何かあるぞ!」と検出します。
電気ではなく光を使っているので、電気的なノイズの影響を受けにくく、安定した検出が可能です。私たちの日常生活ではあまり目にすることはありませんが、実は様々な場所で活躍しています。例えば、自動ドアのような、ある範囲で動く機械の「ここまで動いたら止まってね」という位置を検出するリミットセンサーとして使われています。
この透過型には、プリント基板に直接取り付けるSMDタイプやDIPタイプ、ケーブルで接続するコネクタタイプや電線タイプなど、様々な形状があります。また、光の通路となる「溝の幅」も選べるので、検出したい物体のサイズに合わせて最適なものを選べます。
反射型フォト・マイクロセンサー:跳ね返った光で検出!
次に「反射型」です。
こちらは、発光部と受光部が同じ場所(隣り合わせ)に配置されています。発光部から出た光が検出したい物体に当たり、その光が跳ね返って受光部に戻ってくることで、物体の有無を感知します。透過型が設置できないような狭い場所や、向かい合わせに配置できない場合に特に便利です。
光の反射を利用するため、検出する物体は光沢のある白いものが最も適しています。逆に、光を吸収してしまう光沢のない黒いものは、反射光が弱くなるため検出が難しくなります。 反射型にも、基板に取り付けるSMDタイプやDIPタイプがあり、さらに検出できる距離も選べます。使用環境や検出したい距離に合わせて選ぶのがポイントです。
フォト・マイクロセンサーの活躍の場
今回ご紹介したフォト・マイクロセンサーは、実際には原点復帰モーターがどこまで動いたか、あるいはモーターを使ってどこまで物を動かせたかを知る上で非常に便利なセンサーです。小型で取り付けも簡単なため、様々な機械や装置で採用されており、その活躍の場は広がり続けています。
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