システム事業部 〜 はじまりと今後の展望
この記事は、検査機や自動制御のFAなどに貢献する産業用パソコン(PC)を提供している「システム事業部」を紹介します。
メトロ電気株式会社 システム事業部
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第4回 はじまりと今後の展望( 2017/11 公開 )
川原 ( 以下:川 ) いよいよ最終回となりました。
第4回目もよろしくお願いいたします。
佐藤 ( 以下:佐 ) こちらこそ、よろしくお願いします。
川:そもそも産業用PCを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
佐:昔の話ですがプラントシステム(※1)向けでシーケンサ(※2)と制御盤を販売していたのですが、その納入した時に隣にPCがズラズラと並んでいました。その価格を聞きましたらシーケンサと制御盤の何倍もする値段でした。すごく驚きました。その時に複雑化の進む制御の分野にPCが使用され始めると肌で感じました。
川:技術の変化点を感じたわけですね。
佐:ええ、そうです。あの時に、これからはシーケンサの代わりにPCを使うシステムが増えて行くだろうと思いました。PCの事を勉強しますと、ちょうど自作PCのブームでして部品と情報の入手性が良くなり、参入するにはハードルが低くなっていました。
川:それはいつ頃の話なのですか?
佐:1990年頃の話になります。
川:まさしく黎明期の話になりますね。
佐:それから少しずつですが産業用PCの販売をこころがけるようになり
出荷台数を増やしていきました。
川:新しく産業用PCを取り扱うようになってどのようなことがありましたか。
佐:製造現場からカスタムボードを認識しないから納入したPCに不良があると呼び出されたことがありました。
よくよく調べてみると、お客様側のカスタムボードのICが変更になっていました。その場合は専用のドライバーをインストールしないといけないのですが、担当者はIC変更の連絡を聞いておらず、PCの不良だと勘違いしてしまったのです。
よくよく調べてみると、お客様側のカスタムボードのICが変更になっていました。その場合は専用のドライバーをインストールしないといけないのですが、担当者はIC変更の連絡を聞いておらず、PCの不良だと勘違いしてしまったのです。
川:そんなことがあったのですね。
佐:ただ、お客様が困っていることをご相談頂くことはありがたいことです。そうして、一緒に不具合に対して考えることができたお客様とは今でも良いお付き合いをさせて頂いております。
川:そういった姿勢はお客様にとっても嬉しいことだと思います。
佐:その姿勢を続けたのが良かったのか、不良発生時の対応と不良率を0.1%以下に抑えたことで、お客様から表彰されたこともあります。お客様に認められたというのが分かり、嬉しかったです。こういった時にやりがいを感じます。
川:日々の品質に対する努力があったからではないでしょうか。
川:産業用PCの需要と言うのは今後、どうなるのでしょうか?
佐:先の事はあまり分かりませんが、部品として組み込まれる様なPCが増えている様な気がします。少し前は四角い箱とディスプレイと言った形でしたが、タッチパネルが出てきたり、ディスプレイと一体型になったりしています。手のひらサイズのPCというのも出てきていますね。それがどの様な形でお客様に採用になるかはわかりません。
川:考え出せばきりがないと。
佐:そうですね。そのため、お客様のご要望にどれだけ迅速に対応できるかが勝負だと思います。
川:不具合対応と同様で柔軟に迅速に対応が重要ですね。
佐:まさしく、その通りです。それは心がけています。
川:4回にわたり、ありがとうございました。
今回でこのコラムは終わりになります。どうもありがとうございました。
今回でこのコラムは終わりになります。どうもありがとうございました。
佐:こちらこそありがとうございました。当社の産業用PCのことが少しでも伝われば幸いです。これからもよろしくお願いいたします。
※1 プラントシステム
プラント=工場 システム=設備 で工場設備。工場のインフラ設備を指す場合が多い。
※2 シーケンサ
三菱電機の商品名。PLCとも呼ばれる。プログラム出来るリレー回路。
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