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センサー特集

この記事は、弊社で取り扱っている商品の中から、センサーについて紹介いたします。

 

 

第3回 圧力センサ( 2020/10 公開 )

川原 こんにちは。 センサ専任担当 川原です。
第3回目のセンサコラムは、圧力センサを紹介していきます。
今回のセンサの対象となる圧力は、空気になります。

我々は、陸上で1気圧の空気の中にいますが通常の生活で、空気の圧力を感じるという事は、なかなか無いと思います。
しいて言うならば、ストローでジュースを飲んだり、風船を膨らませたりする時でしょうか。または、高い山に登った時や、深く海に潜ったときに圧を感じると思います。
このような空気の圧力を測る圧力計としては大きく分けて2種類があります。
それは、絶対圧センサとゲージ圧センサです。

高い山の例

絶対圧センサ

絶対圧センサとは、絶対(完全)真空を基準として大気圧を測定するセンサになります。
オムロン製品では 2SMPB-02B / 2SMPB-02E がこれにあたります。
2mm x 2.5mm x 0.85mm と極小サイズです。指先より小さいです。こちらは、オムロン製の活動量計に使われているそうです。
オムロン製の活動量計では階段の上り下りもカウントできるのですがこれは気圧の変化を計測する事で判別しているそうです。
富士山の頂上まで行けば、空気が薄くなり気圧が下がることは体感できますがこの高精度なセンサは、スペック上なんと 10cmの差でも分かるそうです。
*-02Bの場合

2SMPB-02B と 2SMPB-02E のスペック上の違いは下記の点となります。
まず1つめは気圧の測定範囲が -02Bは、90 - 110kPa になっており、人の活動可能な範囲を高精度に測定することができます。-02Eは、30-110kPa になっており、低気圧や低温な環境も測定することができます。保管庫の管理に良さそうです。

人間が活動可能な範囲で使用する場合は一般的な-02Bをご採用頂き、低温や低圧も測定したい場合には-02Eを御選択頂く様になっている様です。マイコンからの制御を想定しており、I2Cがインターフェイスになります。定格も1.8Vと電池駆動を想定しておりIoTやウェアブル端末向けとなっております。

ゲージ圧センサ

もう1種類のゲージ圧センサとは、センサが設置されている大気の状態を圧力0(基準)としてそれとの差圧を測定するセンサになります。袋や配管内などの閉鎖空間の圧力を測定するのに使われます。

オムロン製品としては検出範囲によって 2SMPP-02 / 2SMPP-03 の2種類がございます。-02は正圧のみですが-03は負圧に対応しています。
センサに穴が空いている部分があり、ここを大気圧に晒すことで、差圧を測定する仕様になっています。

乾燥空気のみを対象としているため、水気は厳禁です。2SMPP-02は、オムロンのカフ式血圧計に使用されているそうです。
腕の脈動がカフを押し上げる僅かな変化をこのセンサで読み取っています。
*カフ 血圧測定時に上腕に巻くバンド。空気で膨らませて上腕を締め付ける。

他にはコンプレッサー(冷蔵庫,エアコン,洗濯乾燥機 など)のフィードバッグやエアリークの監視用に使用されています。
電源は定電流源をご用意ください。定電流ダイオードもしくは定電流ICをご利用ください。出力はアナログです。電圧出力になります。大きさは 6.1 x 4.7 x 8.2mm と、小型になっています

まとめ
今回紹介した圧力センサの特長は、小さく、そして低消費電力になります。電池駆動を対象としており、流行のIoTと相性の良い製品だと思います。詳しくはオムロン様のホームページをご参照願います。

次回は、振動センサ/転倒センサの紹介になります。

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