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ケーブルハーネス特集 〜 千年エンジニアリング株式会社

この記事は2011年6月から2012年12月にかけて掲載したものを再掲しました。記事の内容は当時のまま掲載しています。

この記事は、弊社で取り扱っている数多い商品の中から、ケーブルハーネスについて紹介します。ケーブルハーネスと言っても種類は多岐に渡ります。

第2回 加工メーカ選定のポイント( 2010/07 公開 ・・・ 2018/03 再掲載)

ほぼ、月1 更新の 2 回目です。川原です。
このページでは、電気・電子機器の血管とも称されるケーブルハーネスの事について紹介いたします。皆様のケーブルハーネスについての知識の一助になれば良いなと思います。

今回も、いつも困った時には何とかしてくれる、千年エンジニアリングの岡本さんをアドバイザーとしてお呼びしております。

( ここからは、対話形式で進行いたします。)

川原 ( 以下 : 川 ) こんにちは、岡本さん。お元気ですか?

岡本 ( 以下 : 岡 ) ここのところ、部材の納期が悪くて生産計画の調整で忙しいですね。でも、忙しいという事は、それだけお客様に必要とされているという事なので、幸せです。

さて、どこから始めましょうか。

岡:さて、今回は成型コネクタと加工メーカの選定の仕方について、伺いたいと思います。

加工メーカ選定のポイント

アプリータ

岡本さん、インターネットでハーネスメーカを検索すると、結構な数の会社があります。どの業者に頼んだらいいか迷ってしまって。なにか、選定する良い方法はありませんか?

岡:まず、図面が既にあるならば、使用するコネクタにあったアプリケータを持っているメーカが良いですね。

アプリケータって電線に圧着端子を圧着する工具ですよね。使用したいコネクタに対応したアプリケータを持っている事は、似たようなハーネスを製造した事がある。と言う事ですね。

岡:はい、その分の経験があります。そのため、見積りから納品までスムーズに済むのではないでしょうか。更に、アプリケータの種類や数で、どのメーカの圧着端子に強いのかと言う事も分かると思います。

他にありますか?。

岡:安く作るなら、中国,ベトナムやインドに工場を持っている加工メーカになります。語学と度胸があれば現地のメーカと直接、交渉しても面白いかもしれません。弊社の中国工場に依頼しても結構ですよ。その場合は、言語が日本語でOK になります。ハーネス加工は手間仕事なので、人件費の安い所が圧倒的に有利になります。ただ、場所が遠いので即納にはならない点を注意したいです。

同じ品質で作れるのだったら、安いほうが良いですね。でも、こうやって中国とかに生産が移管されていくのでしょうか。これを産業の空洞化って言いますよね。

岡:そうならない為にも、安く作る方法を我々が考えなくてはならないと思います。また、新しい技術に対応できるように、研究も重ねております。

物量では中国に太刀打ちは出来ないでしょうから、技術的にはアドバンテージを取りたいですね。

岡:そそうです。日々努力あるのみです。

成型モールドを使用するケーブル

岡:成型モールドを使用したハーネスを紹介いたします。

色々な形のハーネスがありますね。

岡:こういったコネクタは圧着端子を利用できない物もあり、そう言った場合にはハンダを使用します。

そういえば、ハンダといえば、かなり前に Rohs で鉛が使用禁止になりました。あの時は、鉛フリーハンダに切り替えましたよね。御社は、その管理はどの様にしているのですか?

岡:弊社では、鉛入りハンダを既に使用しておらず。工場は、完全に鉛フリーハンダに変更してRohs に対応しております。

環境保護対策は、社会の義務ですからね。他にはどんな環境保護対策をやっていますか。

岡:弊社の中国工場では、購入した資材を蛍光X 線分析で抜き取り検査をしています。これにより、環境物質の混入を防いでいます。更に購入資材の環境調査は1 年に1 回行い、材料の変更がないか常にチェック致します。お客様には、ご要望によりSGS レポート提出を提出する事も出来ます。

電線の方は、環境に優しい物ってあるのですか?

岡:ノンハロの電線の利用を促進しています。メトロ電気向けのハーネスでもノンハロ電線の採用件数が増えています。ご存じない?

勉強不足でした。それだけやっているならば、環境にやさしい製品を生産できますね。

岡:これからは、もっと環境負荷が少ない材料が出てくるかもしれません、その度に弊社はいち早く対応していきたいと考えております。

どうも、ありがとうございました。

岡:こちらこそ

一般的なコネクタが続きましたので、次回は、すこし特殊なコネクタを紹介いたします。

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